EMS・受託製造M&A向けに初導入、リーガルテックVDRが判断材料整理をAIで支援
製造委託契約、品質関連資料、供給体制、顧客依存情報など、EMS・受託製造業界のM&Aにおける情報統制と判断材料整理を支援
リーガルテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:平井智之)は、EMS・受託製造業界におけるM&A案件向けに、機密資料共有、権限制御、ログ管理に加え、案件評価前の判断材料整理を支援する情報統制基盤「リーガルテックVDR」の活用提案を本格化する。
EMS・受託製造業界では、製造委託契約、顧客別生産体制、品質関連資料、不具合履歴、部材調達資料、生産ライン情報、工場稼働状況、サプライチェーン関連資料、認証関連資料など、多様な情報を扱う必要がある。一方で、これらの資料は機密性が高く、社内外の関係者へ一律に共有できるものではない。事業部、経営企画、製造、品質保証、調達、法務、財務、外部アドバイザーなど、立場ごとに確認すべき情報が異なるため、見せ分けを前提とした共有設計が求められる。
特にEMS・受託製造業界のM&Aでは、特定顧客への依存度、生産移管の難易度、品質保証体制、調達網、供給リスク、量産対応力など、複数の観点を横断しながら案件を整理する必要がある。一般的なファイル共有やメール運用では、案件ごとのフォルダ整理、共有範囲の調整、最新版管理、閲覧状況の把握が担当者の手作業に依存しやすく、経営会議前に必要資料や論点をまとめ直す負荷も大きくなりやすい。
また、製造委託契約、品質関連資料、顧客関連資料、生産ライン関連資料を横断して比較する場合、どの資料が重要で、どこが比較ポイントなのかが散在しやすく、判断材料整理に時間がかかる。
リーガルテックVDRは、EMS・受託製造業界のM&Aにおいて、以下のような前工程を支援する。
- 候補案件ごとの機密資料共有環境の整理
- 事業部、経営企画、製造、品質保証、調達、法務、財務、外部アドバイザーなど関係者別の権限制御
- 閲覧ログ、証跡の管理
- AIによる資料整理、論点整理、比較整理
- 経営会議前の判断材料整理
- 複数案件や工場、生産ラインを比較する際の情報整理
これにより、案件を前に進めるための情報共有と判断材料整理を、統制の取れた状態で進めやすくする。
リーガルテックVDRでは、候補案件資料の整理、論点整理、比較整理など、M&Aにおける判断材料整理の前工程をAIで支援する。これにより、従来約3時間を要していた判断材料整理業務を約1時間に短縮し、最大約70%短縮することを見込む。
ここで対象となる業務は、M&A全体ではなく、あくまで候補案件に関する資料の整理、関係者が確認すべきポイントの抽出、比較観点の整理、会議前のたたき台準備といった前工程である。最終的な買収判断そのものをAIが行うものではなく、人間または専門家が意思決定を行う前提で、その材料整理を支援する位置づけである。


